環境への取り組み

事業活動に伴う環境負荷の低減は、持続可能な社会を実現するために企業が果たすべき社会的責任であり、また、企業の持続的な成長を支える上でも重要な取り組みです。テルモグループでは、事業活動に伴う温室効果ガス排出量や廃棄物の削減、資源の有効活用、人にも環境にもやさしい製品の開発などに取り組んでいます。

気候変動への取り組み

テルモでは、「持続可能な開発目標」(SDGs)やパリ協定などの世界的な枠組みを踏まえ、エネルギーの効率化や気候変動対策など、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減を重要な課題と捉え、グループ全体で取り組みを進めています。

2015年にパリ協定が採択され、企業にも、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出量削減目標(SBT:Science Based Targets)の策定と、目標達成に向けた取り組みが期待されています。これを受けて、テルモでも、国際的なイニシアチブである「SBT(Science Based Targets)イニシアチブ」が推奨する温室効果ガス排出量削減目標の策定手法を採用した、2030年度を目標年度とするグループとしての削減目標を2019年度に策定しました。2020年3月には、この目標が科学的根拠に基づいていると認められ、SBTイニシアチブの認定を取得しました。テルモの目標は、2019年10月に適用が開始された「産業革命前からの気温上昇が2℃を十分に下回る」という新しい区分に該当します。このたびの認定を契機に、気候変動リスクの低減およびパリ協定の達成に向けて、グループ全体で温室効果ガス排出量削減に取り組んでいきます。

  • SCIENCE BASED TARGETS

【テルモグループの温室効果ガス排出量削減目標】

  • スコープ1+2*:2030年度までに、温室効果ガス排出量を2018年度比で30%削減
  • スコープ3*:2030年度までに、売上収益あたりの温室効果ガス排出量を2018年度比で60%削減
  • *

    スコープ1:直接排出(燃料燃焼などの自社の排出)
    スコープ2:購入した電気などのエネルギー生産に伴う間接排出(電力事業者等の排出)
    スコープ3:スコープ2以外の間接排出(原料生産、輸送、廃棄などの他社の排出)

環境?安全に配慮した製品の開発

Human×Eco(ヒューマン?バイ?エコ)®開発指針

テルモでは、人にも環境にもやさしい製品開発を促進するための独自の基準「Human×Eco開発指針」を制定し、製品の開発にこの基準を適用しています。この指針に基づき設定された評価項目で特に優れた製品には、自社認定マーク(?Human×Eco?マーク)を表示し、お客様にも分かりやすくお伝えしています。

Human×Eco® 認定製品事例

  • 超高濃度栄養食 ― 省資源?QOL向上

    少量で多くのエネルギーと栄養素を摂取できる超高濃度栄養食を開発しました。一度に多くの食事が摂れない方でも、無理なく少しずつ必要なエネルギーや栄養素の摂取が可能になります。また、内容液を超高濃度化することにより、包装材の使用量を削減し、廃棄物削減にも貢献します。

  • 血管内超音波診断カテーテル ― 時間短縮?効率向上

    血管内超音波診断カテーテルは、血管内の様子を超音波で観察する血管内超音波検査(IVUS)に用いられます。画像の高精細化、画像取得?処理の高速化、操作性の向上などにより、IVUS における準備?診断?読影などの時間を短縮しました。時間短縮により、患者さん?医療従事者の負担を軽減し、より安全で効率的な治療への貢献が期待されます。

  • テルパック® エコ ― 環境にやさしい輸液容器

    エコをコンセプトにした輸液剤容器です。従来の容器よりも樹脂使用量?製造工程のエネルギー消費量を削減し、製造時のCO2排出量削減も実現しました。また、容器の重量を従来品比で約23%削減しています。これにより、環境負荷の低減や廃棄重量の削減が期待できます。

  • TRI用イントロデューサーキット ― 低侵襲?医療経済性

    心臓カテーテル治療の中でも、手首から治療する方法(TRI)は足の付け根からのカテーテル挿入と比べ、術後の出血などの合併症が少なく低侵襲治療が可能になります。シースをより薄く微細成型することで、外径を細くした新しいコンセプトのイントロデューサーキット開発しました。血管の細い患者さんへの治療選択肢の拡大、術後合併症に伴う医療費?医療資源の削減が期待されます。

水資源の有効利用

テルモグループでは、輸液剤や医薬品をはじめとして、医療機器?医薬品の生産に水を利用しています。世界的に水不足が深刻化しつつある中、貴重な資源である水の有効利用は、企業の社会的責任であり、かつ製品の持続的な供給を支える重要な取り組みです。このような認識のもと、テルモグループでは、生産事業所が位置する国や地域の水資源の状況、水の使用におけるリスクと機会を把握するとともに、水の循環利用や雨水の利用など、グループ全体で水資源の有効活用と使用量削減に取り組んでいます。

生物多様性保全の取り組み

テルモは、私たちの生活や健康、医療などが、多様な生物や生態系の恩恵のもとに成り立っていることを理解しています。自然の恵みを受けて事業活動を行っている企業として、環境教育や森づくり活動などを通じて生物多様性の保全に取り組み、自然共生社会の実現を目指します。

富士山森づくり

テルモは、静岡県富士宮市に二つの工場を有し、富士山麓から湧き出る地下水を利用して医療機器や医薬品などを生産しています。自然の恵みを利用して事業を行う企業として、台風で倒木などの被害を受けた富士山の森林を、郷土樹種の植林を通して、災害に強く、また地下水の源にもなる自然林に再生させる活動「テルモ富士山森づくり」を2003年度から行っています。2011年度からは、静岡県、森林所有者、テルモの三者で「しずおか未来の森サポーター協定」を締結し、富士宮市麓地区の「テルモ恵みの森」において植林や森林整備を実施しており、「環境」「生物」「交流」「健康」をコンセプトに年間を通じて森づくり活動を推進しています。

  • 植林の様子

  • ウッドチップの遊歩道づくり

詳しくはサステナビリティレポートをご覧ください。

テルモグループのサステナビリティ(環境への取り組み)

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